「XCOM2」のレビュー記事です。
前作がストラテジーゲーム・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたこともあるシリーズ作品です。
実際プレイしたのは数年前ですが、どんなゲームなのか簡単に紹介していきます。
XCOM2ってどんなゲーム?
ジャンルはストラテジーゲームで、リアルタイム・ターン制の複合型です。
ゲームの設定を軽く説明すると、”地球を舞台にエイリアンの侵略を阻止する”ゲームとなっています。
プレイヤーは兵士を指揮して、エイリアンを倒したり、拠点を破壊することで進行を遅らせることが出来ます。侵略を阻止しながら、最終拠点を破壊することでクリアとなります。逆に、エイリアンの侵略が完了してしまうとゲームオーバーです。
ゲームの進行は2パートに分かれており、準備パート・戦闘パートの2つです。
- 準備パート
リアルタイムで進行し、コマンドを選択する間も刻一刻と時間は進行していきます。
兵士の訓練、武装・施設の開発、拠点への移動…等のエイリアンの侵略を阻止するための準備をします。これらの準備すべてに時間を要します。武装の開発には数日~数十日の期間が必要となるし、拠点を移動するときも距離に応じて時間を消費します。 - 戦闘パート
ターン制で進行し、プレイヤーのターンと敵のターンが交互に進行していきます。
プレイヤーは1ターンごとに各兵士に対して1度コマンドを選択していきます。移動中に敵を発見、もしくは敵に見つかると戦闘に移行します。サーチ&デストロイが基本で、偵察が重要な役割となっています。
戦略性の高いゲームシステム
準備パート
エイリアンの侵略をいかに効率よく阻止できるかが重要です。
敵の拠点を破壊するときも、拠点は複数あるので、効率の悪い移動をしているとその間に侵略は進んでいきます。また、侵略を阻止するために必要な武装・施設もあり、これらの開発が間に合わなかった場合にも侵略は進んでいきます。
拠点の破壊等、侵略阻止に失敗すると侵略ゲージが溜まっていきます。侵略阻止に成功すると侵略ゲージが減ります。侵略が完了しない限りはゲームが続くということです。
一度失敗したとしてもすぐにはゲームオーバーにはなりません。その後の展開によっては巻き返すこともできます。もちろん、完璧に阻止出来ることが望ましいですが、失敗したときには次にどうすればよいか考えることも大事です。
ゲーム自体にはある程度のランダム要素もありますが、失敗を繰り返すことで展開を先読みしていくことも可能となります。
初見での攻略も可能ですが、失敗を改善していくことで余裕を持った攻略が出来るようになります。繰り返しプレイすることでゲームがどんどん面白くなっていきます。
戦闘パート
ターン制で進行、攻撃の命中は確率次第となっています。遮蔽物をうまく利用すれば、被弾する確率を下げることが出来て、不意打ちや位置取りによっては命中率を上げることも出来ます。このあたりはよくあるストラテジーゲームです。
このゲームの最大の特徴として、戦闘中に倒された兵士は二度と戻ってきません。倒されてから数ターンは救助することも可能ですが、それだけです。救助できなかった場合は、戦死扱いとなります。
プレイヤーの判断ミスで倒されることもあれば、確率により理不尽に倒されることもあります。大事に育成してきた兵士が一瞬でいなくなることもあり、大幅な戦力ダウンにもつながります。
戦闘では、リスクをどれだけ減らせるかが大事です。
- 敵から不意打ちされないようにする
- 爆発物でまとめて削ってから、撃破していく
- 遮蔽物を利用して、出来る限り被弾率を下げる
といったようなことです。他にもたくさんありますが。
全てに共通して言えるのは、戦況を把握して適切なコマンドを入力していくことです。ほとんどのコマンドは確率に左右されるため、絶対はありません。失敗したときのリカバリーまで考えたり、リスクを許容できるのかといった判断も必要となってきます。
ときには、兵士を犠牲にしながら撤退したり、拠点を破壊したりといったことも必要になる場合があります。自らの判断でこういった操作を行うのは心苦しさもありますが、これも含めてこのゲームの面白いところです。
全ての兵士を守りながら侵略を阻止することは難しいです。このゲームの目標はエイリアンの侵略を阻止することにあります。その間にどれだけ失敗しようが、犠牲が出ようが侵略の阻止さえできれば良いのです。
エイリアンの侵略を阻止するためにあらゆる手段を駆使しないといけないのです。
本当にこのゲームを楽しむならアイアンマンモード
このゲームには、通常モードとアイアンマンモードがあります。
- 通常モード
手動でのセーブ・ロードが行える - アイアンマンモード
オートセーブのみ
通常モードでは、”ここで失敗しないようにセーブしておこう”といったことが出来ます。自分に都合の良い展開になるまで挑戦することが可能ということです。兵士を失いたくないから、避けるまでロードを繰り返すといったことも出来ます。
楽しみ方は人それぞれですが、手動でのセーブ・ロードはこのゲームの面白さを半減させると考えています。
判断ミスで兵士を失うのは自分の責任です。確率により理不尽に失うこともあります。こういったことがあるから、コマンド1つに重みがあり、自分の判断一つに責任が出てきます。
まとめ
数年前にプレイしましたが、今でも思い出すくらいハマりました。1周するのにそれなりに時間がかかるので、まとまった時間がないとプレイしづらいのが難点です。
一通りプレイした後は、タイムアタックしてみるのも面白いです。自分の計画通りに進んだときの達成感はとても大きいです。
時間が確保できない方や繰り返しプレイすることに苦痛を感じる方にはオススメできませんが、ストラテジーゲームが好きな方には間違いなくオススメです。